「もしドラ」に思うこと

先日知ったんですが、
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』って本、
最近あちこちで見るなと思っていたら、出版部数が100万部を超えてるんですってね。


マジですか?
出版不況の最中に、この本が100万部超えですか・・・?


私がこの本を初めて目にした時、この表紙とタイトルでどうしても手に取る気がせず、
ベストセラーになってその存在が気になりはじめてからも「この本を買ったら負け」という気持ちが拭えず、
アマゾン経由でこっそり買うことすらできなかったのが正直なところ。


(この表紙はオレには買えない・・・)

(同じ「もしドラ」なら、こっちを読むね)

近代麻雀オリジナルより)


この本を購入した方々には、そんな恥ずかしさはなかったのだろうか?
どういう気持ちでそのハードルを超えていったのか教えて欲しい。
(私の食わず嫌いかもしれないので、読んだ方からその面白さも教えて欲しい)


100万部超えで衝撃を受けたという意味では、
山田真哉さんの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」以来。
いずれも「経営」や「会計」をわかりやすく伝えるという切り口の作品だ。


「経営や会計を分かりやすく学びたい」というニーズは相変わらず大きいのだ。
ジャンルとしては経営や会計を仕事にしている自分でもこうした本を書けなくはない。
それだけに自分にもチャンスはあるということだ。


もちろん、それは近いように見えて非常に遠いことも承知している。


そもそも、こういう本読んで経営や会計を学んだつもりになるのは間違いだと思ってるし。
この本読むならドラッカーの原書を読んだ方がいいのに、とか思っちゃうし。
そんな風に考える時点でベストセラー作家になる素養がないだろオレ、と思う。


一方、「もしドラ」著者の岩崎夏海さんは、AKB48の仕掛け人メンバーの一員なんですってね。
この本はいろんなメディアで取り上げられて「プロモーションが上手だな」と思っていたのですが、
これを知って妙に納得しました。
やはり100万部を超えるセールスを達成するには、「内容」はもちろんのこと「売り方」が非常に大事。


そういう点でも、この本を食わず嫌いで遠ざけるのではなく、
「自分が読む気になれないこの本が売れた(世の中から支持された)」
という事実から自分が学ぶべきことが何かありそうな気がしている。


別に自分が作家になるわけじゃなくても、日々の仕事や将来の仕事にも活かせるヒントがありそうな気がする今日この頃。


ちょっと読んでみようかな。
こうやってベストセラー本は部数を伸ばしていくわけですね。。。