岡田監督から学んだこと

ついに2010年のワールドカップが終わりましたね。


今年は日本代表の活躍もあって多くの試合を観たので
締めくくりの決勝もLIVEで観戦。
やはり高いレベルでの真剣勝負は惹きつけられるし、
勉強になることが多い。


今回は特に岡田監督から学ぶことが多かったです。


岡田監督の立場ってベンチャー企業の経営者と共通する点が多々ある。


・限られた資源の中で強い相手と戦わなければならず、
・生き残るためには戦術や選手起用の大胆な変更を必要とし、
・結果が出なければ一身に批判を浴びる。


過去にWCで勝利した実績もなく外国人監督のようなブランドもないため、
非常に叩かれやすい立場で、失うものも多い仕事。


責任を負わず批判する人ばかりのご時世で、リスクを取ってチャレンジし、
形はどうあれ一定の成果を挙げた岡田監督は称賛されるべきだと思う。


結局は結果が全て。
勝つことでいろんな問題が解決するし、進化につながる。
それは経営も全く一緒。


また、WEB上でよく紹介されていますが、↓の岡田監督の講演が非常に興味深かったです。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは


参考になる発言が多々ありましたが、その中でも特に心に響いたのが、
「Enjoy」の解釈について言及している↓の部分。

Enjoyの究極はどういうことかというと、自分の責任でリスクを冒すことなんです。
日本の選手は「ミスしてもいいから」と言ったら、リスクを冒してチャレンジをするんです。
ところが「ミスするな」と言ったら、途端にミスしないようにリスクを負わなくなるんです。

例えばギャンブルで、大金持ちのお金を分けてもらって「それで遊んでいいよ」
と言われて大もうけしても失っても、面白くもくそもないでしょ。
自分のなけなしの金を賭けるから、増えたら「やったー」と思うし、
なくなった時に「うわ、やばい」と思う。

要するに「ミスするなよ」と言われている中でいかにリスクを自分の責任で負えるか、
それが本当のスポーツのEnjoyなんです。

本当にEnjoyするためには何をしないといけないかというと、
「頭で考えながらプレーするな」ということです。

日本のスポーツ選手が「本番ではとにかくエンジョイしたい」なんて言ってるのを聞いて、
そんなのんきなこと言ってるから勝てねぇんだよ、と思っていましたが、
上記の意味でEnjoyという言葉が使われてるなら納得できます。


・ミスが許されない中、自分の責任でリスクを冒すこと
・論理ではなく勘で決断すること


他人の真剣勝負を見て満足するだけじゃなくて自分も勝負しよう。