ハゲタカ


相当今さらなのですが、NHKでやっていた「ハゲタカ」のドラマ映画
1月にまとめて観ました。


経済系のドラマにしては珍しくリエコが観たいというので
一緒に観ていたらハマってしまい、全部観ることに。


このドラマ&映画、今見てもすごく興味深かったです。


「おカネ」をめぐって、会社の利害関係者(経営者、中間管理職、従業員、ファンド、メディア等)
それぞれの立場でエピソードがあり、誰もが悩みを抱え、善とも悪とも言い切れない存在。


自分は中間管理職としての立場が似ている柴田恭兵役に感情移入。


主役キャラでエリートバンカーという設定なので活躍するのかと思いきや、
経営者やファンド、メディアに振り回され、従業員からは突き上げられ、
思い切り右往左往しています。映画版なんて、ホント存在感がありません。


う〜ん、切ないし、気持がわかる。
全ての利害関係者をハッピーにしようとバランスを取り過ぎると
結局どっちつかずになって甘い施策を取りがちだし、意思決定が遅くなる。
(だから、バランス型の経営者は有事には傷口を広げることになる)


自分のビジネス上の意思決定も、例えばE社の社長と比べると、
まだまだ甘いと感じさせられることは多い。
全体の利益を最大化しようと思ったら、どこかを切り捨てないといけなかったりする。
でも、それって、自分を守るエゴなんじゃないの?と思ったりもする。
結局、何が正解なのかよくわからない。


今のご時世、自分の立場でゴネたもん勝ちみたいな面もあるから、
バランスを取る中間管理職という立場は一番ツラいとも言えると思う。
30〜40歳台のうつ病や自殺が多いのもわかるような気がする。


自分も「今の役回りって損してるんじゃないのかな・・・」と思う時もある。


でも、それでも続けているのって、やっぱりこういう立場が
自分の性分に合っているんだろう。辛い中に喜びがあったりするし。
それって典型的なM気質なのかもしれないけど。


あと、ドラマ&映画の中で繰り返されるセリフにも考えさせられます。

人生の悲劇は2つしかない。

ひとつは、金のない悲劇。

もうひとつは、金のある悲劇。

世の中は金だ。

金が悲劇を生む。

自分は物欲があまりないのでそんなにお金がなくても生きていけるけど、
「お金なんてない方が幸せだ」とか「お金よりもっと大事なものがある」
とか言いたくはない。やはり金を稼げる男でありたい。


ただ、自分を振り返ってみても、周囲を見ていても、
「お金に見合う器量」は大事だと思う。
自分の器量を超えたお金を運よく手に入れてしまうと、
お金に振り回されることになる。


お金を忌み嫌うのではなく、お金を直視した上で、
上手に付き合う器量を持ちたいし、その器量を広げていきたい。


そのためには、ちょっと苦労が多い仕事をしているくらいが
ちょうど良いのではと思ったりもする。


結局、何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、
最近こんな感じでけっこう堂々巡りをしています・・・。