新卒採用@北京

先日、初めて北京に行ってきました。
行ってきたのは北京大学


実は北京大学に留学しようと思って・・・


というわけではなくて、今回の目的は新卒採用。


今年度のE社の新卒採用は中国人の学生さんがメインターゲット。
しかも、どうせなら中国でも著名な大学の学生さんを採用してみよう
という会社の方針で北京まで行ってみたんです。


北京大学を卒業した当社の中国人スタッフに事前募集をしてもらって、
約20名の学生さんを対象にE社の会社説明&面談をしてきました。


集まったのは主に北京大学清華大学の学生さん。
皆さん育ちがよさそうで、かつ、ほとんどの方が英語も話せるし、
エリート校の学生さんって感じでした。


彼らとの面談を通じて中国の学生さんの就職事情が少し垣間見えて
興味深かったです。


その中でも、一番興味深かったのが初任給の格差。


日本だと高卒でも東大卒でも初任給の段階ではたいした違いはないけど、
中国では学歴・地域・業種によって初任給が大きく異なる。


新卒サラリーマン2割が給料使い果たす「月光族」、初任給は北京が最多―中国


上記の記事によると一般的な大卒の初任給(月)は2,000元から3,000元とのこと。
日本円で約3〜4万円/月であり、当社がシンセンで採用している一般の学生は
だいたいこのゾーン。


しかし、北京はその中でも高いエリアであり、かつ、
北京・清華大学生ともなるとこんなものでは済まない。


学生さんの他社の内定状況をヒアリングすると、6,000元/月とか10,000元/月の
オファーをもらっている学生さんもいた(ハッタリかもしれないけど・・・)。
業種では、インターネット業界(百度とかね)が景気のいい金額を出してました。


同じ大卒でも初任給が何倍も違う。
しかも、中国では中途半端な大卒には見合う仕事が少なくて、
就職できない大卒がたくさんいるそうです。


安い給与で単純作業に従事するか、
それともエリートとして突き抜けるか。
2極化の中、中国の学生さんも大変です。


そして、もっと考えさせられるのは、そんな中国のエリート君よりも
日本人のフツーの学生の方が初任給が高いという事実。


学生だけではなくて、日本の労働者の給与って
いつまで今の水準が保てるんでしょうねぇ・・・。


そんなことを痛切に感じた北京訪問でした。