ライフワークの思想


最近、外山滋比古さんの「思考の整理学」が人気だそうですね。
2つのキャッチコピーで異例のヒット 「東大・京大で一番読まれた本」発売23年目で100万部突破


こないだ北千住の紀伊国屋さんに行った時も、目立つ所に平積みされていました。
その時パラパラと読んでみたのですが、自分はこの本よりも隣りに置いてあった
ライフワークの思想」に興味を持って買ってみました。


この本、色々と共感できるフレーズがたくさんありました。
以下、ご参考まで。

「人生八十として、最初の十年間は物心がついていないので切り捨て、
十歳から四十五歳が往路、四十六歳から八十歳が復路になる。
その中間地点がマラソンでいう折り返し点だ。」

「たしかに前へ走ることは進歩だ。だが、折り返し点ではそれまでの
価値観をひっくり返して、反対側に走ることがすなわち前に進むことになる。」

「エリートが齢をとるとだんだんつまらない人になってくるのは、
彼らが一筋の道を折り返しなしに走っているからだろう。」

「前半の四十五歳くらいまでは、なるべく個性的に、批判的に、
そして自分の力で生きてゆくのが、その人間を伸ばす力になるが、
折り返し点をまわった人間は、もう小さな自分は捨て、いかにして
大きな常識をとり込んでゆくかを考える。」

「自由な時間を上手に使うというのは、やれゴルフだやれマージャンだと、
ぎっしりつまったスケジュールをこなすことではない。
まず、何もしないでボーッとする時間をもつことだ。
充実した無為の時間をつくることである。これがやってみると、意外に難しい。
たいていの人は、空白の時間を恐れる。」

「空白の時間の中から、自分の知的関心をそそるものを探し出して、
自由な時間の中で育て伸ばして行く。それは当面の仕事となるべく
関連の少ないものが望ましい。囲碁にたとえるなら、石と石の間を
ぐっと離して、一見、関連のないような布石をすることだ。

やがて、人生の収穫期に達したとき、離れたように見えた石と石とが、
おのずからつながって”盤上ことごとくわが陣地なり”という終局を
迎えることができる。これが、ライフワークである。」


最近、しみじみ思うんだけど、人生80年だとしたら、この先けっこう長いよ。
自分なんてあと45年近くあるわけだし。何して過ごそう?


そう考えた時に、現在の仕事ももちろん大事だけど、それ以外に
「ライフワーク」と呼べるものを作っておきたいなぁ・・・なんて
思ってたところにドンピシャな本でした。


じっくり時間をかけて、自分なりのライフワークを見つけ出したいと思います。
皆さんも「ライフワーク」探してみてはいかがですか?