不動産探しの旅 その3
(前回の続き)
マンションにおける分譲アップ物件(新築時の分譲価格<中古価格)の特徴について「東京カンテイ」が興味深いデータを発表していました。
やはり、分譲アップ物件で最も重要な条件は「立地」です。
1997年に新築した物件の新築坪単価と2007年時点の中古坪単価の
平均値を駅ごとに算出し、その数値を比較したところ、
1997年当時の新築坪単価<2007年時点の中古坪単価
になっている駅が23箇所あるそうです。
ちなみに、上位10駅を紹介すると、↓な感じです。
(単位:百万円)
駅名 | 新築坪単価 | 中古坪単価 | 価格維持率(分譲時=100) |
---|---|---|---|
麻布十番 | 293.3 | 334.0 | 113.9 |
白金台 | 324.5 | 365.1 | 112.5 |
武蔵小山 | 217.2 | 237.3 | 109.3 |
若松河田 | 258.9 | 280.1 | 108.2 |
六本木 | 362.2 | 391.4 | 108.1 |
代々木上原 | 248.1 | 265.7 | 107.1 |
代官山 | 328.7 | 351.4 | 106.9 |
外苑前 | 339.1 | 361.4 | 106.6 |
乃木坂 | 327.6 | 349.0 | 106.5 |
麹町 | 370.2 | 388.3 | 104.9 |
もっと詳しく知りたい方は、元データがこちらの「リセールバリューの徹底研究2008」にあります。
また、こちらのコラムも興味深かったのでご参考まで。
10年後でも新築単価<中古単価になったのは、ご覧のとおり
いわゆる東京都心の人気エリアであり、上位40駅まで広げても
ほとんどが都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)内です。
そして、ランキングに入る駅は、だいたい下記のいずれかのパターンです。
(1)古くから住宅地として人気のあるエリア
(2)ここ数年で地下鉄が開通した等で評価が高まったエリア
ただし、東京の都心以外の物件はやはり新築単価>中古単価となります。
10年後の資産価値は概ね新築時の50%〜70%というところです。
むしろ、東京都心の値持ちのよさが際立っている印象を受けました。
やはり地価の二極化は進んでいますね。
このように、過去10年の実績では、東京都心の物件を購入するのが
コストパフォーマンスに優れていたことになります。
今後もこうしたトレンドが続くという保証はありませんが、
まずは東京都心の物件を中心に物色することにしました。