大連視察

今年は中国に縁が深い一年ということで、日本に帰ってきたばかりなのに
今度は大連へ視察に行ってきました。


今回の視察は大連ソフトウェアパーク大連経済技術開発区へ。


大連はシンセンとはまた違った魅力のある街で、とても良い経験になりました。
しかし、中国は知れば知るほど一言で語ることが難しくなる・・・。


【大連の感想】


(1)外国であることを感じさせない街


まず、日本語を話すことが出来る人が非常に多い。
あまり言葉で苦労しないので、まるで札幌出張にでも来たかのよう。


今回の視察先で聞いた話によると、大連市内は約300万人前後の人口で
あるのに対して日本語を話せる人は約30万人いるらしい(ホントか??)。


日本の大企業が数多く進出しており、日本人の居住者が4,000人くらいとのこと。
短期出張者も含めると相当な数になるので、街中で日本人をよく見かける。


また、食事がおいしい。今回、地元の海鮮料理や餃子を食べたけど、
すごくおいしかった。日本人でも全く違和感のない味付け。
日本人向けの料理店やオトナの遊び場もたくさんある。


その意味ではすごく快適だけど、ここでは中国語をあまり覚えないかも・・・。


街並みは、広場や歴史のある建築物がたくさんあってロシアっぽい雰囲気。
(ロシアには行ったことないけど・・・)


ロシアの管理下だった時代の名残のようで、個人的にはすごく好きな雰囲気でした。


(2)街を挙げての企業誘致体制


大連市は先進国企業の受け入れに非常に積極的。
特に日本語の普及率が高いことを活かして日本企業を数多く受け入れている。
ソニーNECパナソニック日本電産三菱電機・・・数えだしたら
キリがないくらい日本の大企業が進出している。


特に1990年代からはIT産業の誘致に力を入れているんだけど、
街を挙げてその方針を取り入れたのは大前研一のアドバイスによるものらしい。


今回視察したいくつかの企業も週末の休みの日にも関わらず
たくさんの担当者がとても一生懸命説明してくれた。


彼らは多数の日本企業を受入れた実績を持っているので、
日本企業が喜びそうなツボを心得たプレゼンをしてくる。


視察先の総経理曰く、「多くの日本企業がアウトソーシング先として
大連、ベトナム、マレーシアなどを候補地に挙げる。
しかし、全てを視察すると最終的に大連を選ぶケースが非常に多い。」とのこと。


確かに、東南アジア諸国と比べると、インフラ、日本語の普及状況、
行政のバックアップ体制、様々なリスク要因などを考慮すると大連が優位な点は多い。


正直、日本企業にとってはシンセンよりも大連の方が進出しやすいと思う。
中国へアウトソーシングしたい日本企業にとって「初心者向けのコース」という感じ。


【おまけ】


日本からの駐在員で大連ファンになる人は非常に多く、日本に帰りたがらないらしい。


また、クラブの女のコに入れ込む中高年の男性も非常に多く、
結構貢いだり、身を持ち崩したりする場合があるとのこと。


女のコの方もプロなので、出張で来る複数の日本人をローテーションさせて
したたかに稼いでいるらしい。
午前中は空港に見送りに行って、午後には違う男を空港まで
迎えに行くなんてこともあるそう。


現地に駐在している方から上記の話を教えてもらい、
「へぇ〜」なんて聞いていたら、大連から帰国する際に、
出発ロビーで見送りに来た女のコに満面の笑みでおカネを
渡しているおじさんを発見した。


「これが昨日聞いた話だ!」って、思わず見入ってしまいました・・・。


カタコトで簡単な会話しかしないから、純愛っぽく感じるんだろうな、きっと。