JETROセミナー


今日はJETRO広州のセミナーに参加。
セミナーのテーマは、移転価格税制・企業所得税・新労働契約法の3点。
いずれも、中国進出企業を悩ませているテーマだ。


それぞれ基本的な内容をおさらいするような内容だったが、
ひととおりの論点を整理することができて、とても参考になった。


中国のコンプライアンスは日本とは違った難しさがある。
一応、法律が整備されているものの、その解釈については
各地域の行政機関と打ち合わせしていると様々な解釈が
出てきたりするので、何を信じて良いのかよくわからない。


また、ルールがいきなり良く変わる。
労働契約法なんてすごく労働者寄りの法律がいきなり出来たりする。


これにより華南地域では権利意識に目覚めた労働者による
労働争議が頻発している。私の会社にとっても他人事ではない。


また、この法律の施行及び賃金の上昇に嫌気した外資系企業は、
中国から撤退する事例も増えてきている。
それに慌てた中国政府側も、最近の労働争議では、企業側の主張を
認める事例も出始めているそうだ。
何という場当たり的な対応・・・これについては日本も人のこと言えないけど。


中国の発展の形もひとつの曲がり角に来ていると思う。
今、中国にいることができるのはひとつのチャンスといえるので、
その変わり目を自分の目に焼き付けておきたい。


PS 板倉雄一郎事務所WEBサイトにエッセイが掲載されました。
こちらもよかったらご覧ください。


IR物語 第38回「継続的に成長する企業を見極めるには?」