ライフネット生命1周年セミナー


この日はライフネット生命1周年記念セミナーへ。


以前から気になるベンチャー企業だったライフネット生命
経営者の出口さんと岩瀬さんを肌で感じてみたくて、
セミナーに参加してみました。


以下、おふたりの感想。


【出口さんの印象】


セミナー最初のプレゼンは出口さんからスタート。
朴訥とした語り口でシンプルに理念を語っていらっしゃいました。


出口さんは保険につきものの小難しい話はほとんどしなかったのですが、
細かい理論も全て理解した上でシンプルなメッセージに
昇華されている印象を受けました。
(受講者からの質問に対する回答もシンプル過ぎるがゆえに、
質問者が戸惑っている時もあったのが面白かったです)


日本生命でのキャリアに裏打ちされた信念を感じました。
還暦を迎えてベンチャーにチャレンジする姿勢に敬意を表します。


セミナー会場で出口さんの著作「直球勝負の会社」を頂きました。
この本はライフネット立ち上げの裏側を描いたドラマとしても
面白いですし、出口さんのポリシーを理解する上でも興味深いですよ。


私が一番心に刺さったコメントは↓


「本来会社の仕事は単純で合理的なものです。おそらく90%の人が、
与えられた課題に対して正しい解を見つけることができるはずです。
ところが、現実の世界では、90%の人が正しい解から外れてしまうのです。


どうしてかと言えば、仕事の目的以外のことを考慮に入れるからです。
つまり、上司がこの発想は嫌いだからとか、この案は前回の会議で
評判が悪かったとか、ついつい余計なことを考えてしまうからです。」


これ、最近、自分がしみじみと感じていたことをズバリ指摘されました。
自分も陥りがちなワナなので気をつけたいところです。


【岩瀬さんの印象】


自分と年齢が近くて、かつ、ベンチャー企業の経営に飛び込んだ
岩瀬さんは非常に気になる存在で、一度お会いしてみたいと思っていました。


想像していたとおり論理的かつ明快な語り口で
まさに「MBA」、「戦略系コンサル」って感じ。
華麗なる経歴そのままです。


これだけの経歴ならコンサルやファンドで高収入を得ることもできた中で、
あえてベンチャーに踏み込んだところに敬意を表します。




生命保険の業界もそうだけど、市場規模が大きくて非効率な業界は
まだまだたくさんある。
こうしたチャレンジが増えてくると日本ももっと面白くなるのになぁ〜と思う。


「自分も負けてられないな」と非常に刺激を受けたセミナーでした。