マツダスタジアム観戦記


のどかだった小豆島から実家のある広島へ移動。


この日は父と一緒に野球観戦へ。


ある時、今年から開場した広島の新球場で野球を見たいな〜
と思いつきで言ってみたら、不可能を可能にする女 リエコが、


「せっかくだから、お父さんと行ってきたら?」と、


GWの真っ只中にもかかわらず、二人分のチケットをとってくれたのだ。


新球場(マツダスタジアム)は広島駅から歩いて10分の立地。
岡山駅から広島駅に向かう新幹線の中からマツダスタジアムが見える。
一時間前にもかかわらず、ものすごい人だかり。
広島駅に降り立つ前から期待が高まる。


広島駅も今までに見たことがないくらい人、人、人の波。
広島駅のロッカーは全て一杯で、荷物を預けるだけでひと苦労。


最近、景気の悪い話が多い中、久しぶりに帰った地元で
これだけの人がごった返しているのはなんだか嬉しい。


広島駅で仕事の予定が入っているリエコと別れ、父と合流。
ふたり歩いてマツダスタジアムへ向かう。



歩いている途中に、自分が初めて野球を見に行った時のことを思い出す。


小学校低学年の時に、父に連れていってもらった広島−中日戦。
外野席に向かう階段を駆け上がってグラウンドの風景を初めて目にした時、
すごく興奮したのを鮮明に覚えている。


あれから20年以上経過した今、またこうして父と野球を見に来ることが
できるなんて、リエコの粋な計らいに感謝しきりだ。


マツダスタジアムへ到着。
今回の席は、1塁側砂かぶり席の最前列。
バックネット裏、かつ、カープベンチのすぐ横という席。


砂かぶり席からの風景


相変わらず用意するチケットが普通じゃない・・・。恐るべし。


球場は聞いていたとおりメジャーのような雰囲気。
コンコースからグラウンドを見ながら場内を周回できるのは◎。


ビジターのファンの来場が少ないのを見越してか、レフトスタンドが不思議な形。
あと、電光掲示板が質素かも。もう少し派手な演出があっても良いと思う。
うどんの具をひっくり返してチャンスの演出なんてどうなの・・・?


観客は今季(開場以来)最多の3万1,834人で満員御礼。
ほとんどの人はユニフォームかメガホンで赤色を身にまとっているので、
スタンドが赤い。


ここまで真っ赤に染まったカープの試合をこれまで観戦したことはないし、
これからも経験できないかもしれない。



昔は、ここまで赤で統一されてなかったような気がするけど・・・。
ユニフォームも着ず、メガホンも持ってこなかった僕と父は
なんとなく肩身が狭い。


試合が始まるとカープファンの大声援。
メガホンを打ち鳴らしての応援は自分も好きだけど、
今日はビールを飲みながら静かに野球を見る。


時折、父と言葉を交わすも、ひとつひとつのプレーをじっと見つめる。


試合はカープが栗原、スワローズは青木とWBC組の選手がそれぞれ活躍。
主役が活躍するとやっぱり試合は盛り上がる。
ライトスタンドに2ランHRを叩き込んで満員の球場をシーンとさせた
青木はカッコよかった。


また、脇役も、石井琢朗とかマクレーンとか木田とか牧野とか
「こんなところで見かけるとは・・・」という懐かしい面々がたくさん登場。


最後まで試合はもつれて目の離せない展開に。


そういえば、手に汗にぎる終盤戦で気づいたんだけど、今年のカープ
チャンステーマはカッコいいというか何というか、非常に印象に残るメロディ。


ちょっとサッカーっぽいというか、繰り返し聞いているとワールドカップ
アジア予選でのカタールとかバーレーンの応援を思い起こさせる。


クセになるチャンステーマ


ヤクルトの2点リードで迎えた9回裏2アウトから
天谷がヤクルトの守護神 林昌勇から必死に四球を選ぶ。


次のバッターは今日3安打の栗原。ホームランが出れば同点・・・
カープファンの期待が膨らみ、チャンステーマと大声援が鳴り響く。


9回裏2アウト バッター栗原




・・・があえなく空振り三振でゲームセット。
でも、栗原で打てなかったらしょうがないっていう雰囲気が
球場内を包んでいたように感じる。
こういう雰囲気を作った栗原は4番打者の道を着実に歩んでいるな〜と思う。


球場の雰囲気から試合内容までじっくりと満喫できました。
マツダスタジアムでの野球観戦、オススメです。