ひめゆりの塔


8月7日〜12日にかけて沖縄出張へ。


出張中、つかの間の休日を利用して
以前から行ってみたかったひめゆりの塔へひとり旅。



ホテルからひめゆりの塔までタクシーで行こうとしたところ、
タクシーの運転手さんが非常に親切な方で、ひめゆりの塔まで
行っただけでなく、ガイド役として半日近く同行してもらいました。
沖縄の人達のおおらかな優しさには本当に癒されます。


運転手さんやひめゆりの塔資料館での説明から
あらためてひめゆり部隊に関する歴史を学ぶ。


今回、自分の中で強く印象に残ったのは、
「解散命令」に関するくだり。


「解散命令」とは、沖縄での壊滅的な敗北が目前になった際、
日本軍からひめゆり学徒隊に下された命令。


日本軍の指揮命令系統がボロボロになる中で、


「ここで解散!後は各自で行動するように。」


という命令が出たそうです。
(詳細はこちら


資料館には犠牲者の回想録が多数展示されていたが、
この解散命令に対する憤りや戸惑いの声がたくさんありました。
実際、ひめゆり学徒隊の犠牲者のほとんどは
この解散命令後に亡くなっています。


これを見て、すごく複雑な気持ちに・・・。


それまで戦線への参加を強制させておきながら、
手のひらを返したような態度を取った日本軍に
対する憤りは理解できる。


しかし、解散命令を出す側はどういう気持ちだったのか・・・。


相当辛かっただろうし、自分達は自決する覚悟を決めた中で、
彼女達に自決させることなく生存可能性を少しでも
残すための措置だったのかもしれない。


自分がその場にいたらどういう判断を下しただろうか。


マネジメントの決断を後から批判するのは簡単。


マネジメントなんて偉そうなこと言ったって
結果的に間違っていることはあるし、最後は
こんな指示しか出せない時もある。


これは企業経営だって一緒。


そうした責任を負う覚悟について考えさせられました。<平和の礎>